生活習慣病
◆犬の病気で名前がすぐに浮かぶのは狂犬病、ジステンパー、フィラリアなどではないでしょうか。実はこれらの病気はワクチンの接種や毎年決まった時期の投薬で予防することができる病気です。狂犬病は、人にも感染し、発病すると100%死亡する非常に怖い病気で、毎年全世界で5万人以上の人が狂犬病で亡くなっています。日本では1952年以降発生はありませんでしたが、2006年に2件発生したことは記憶にあたらいしいところです。
◆ワクチンの接種については、母犬の初乳から受け継いだ免疫抗体の効果がなくなる生後2ヶ月頃に1回、生後3ヶ月~4ヶ月に1回~2回受けます。最近ではいくつかの感染症に対応できる混合ワクチンが主流で、3種混合、5種混合、7種混合などがあります。ワクチンの接種に関してはまれに副作用が出ることもありますので、犬の様子を見て、少し体力が落ちているとか、食欲がないなどの場合、ワクチン接種の時期をずらす必要があります。
◆感染症やフィラリア以外にも、犬の病気はたくさんありますが、最近の傾向として、ガンや糖尿病、椎間板ヘルニアなど、人間とよく似た病気に苦しむ犬が増えています。いわゆる犬の生活習慣病ですが、餌のやりすぎや運動不足による肥満、あるいは過度のストレスが病気の引き金になっている場合も考えられます。飼い主がちょっと気をつけてあげれば改善できることばかりです。
◆犬を病気から守るためには普段から行動やしぐさをしっかりと観察しておくことが必要です。犬は口で身体の具合や痛みを説明できないわけですから、病気や怪我に気がつくのは飼い主の責任です。普段からチェックするポイントとしては食欲、便や尿の状態、歩き方の異常、鼻のかわき、目やにの異常、毛のつやの状況などです。できれば健康な時の体温や脈拍の状況も知っておいたほうがいいですね。早期に発見し、病気が重篤にならないうちに治療してあげることが肝心です。